絵画はあくまでも平面であるべき、これは昔からの私のこだわりです。
なので、裸婦デッサンと言っても生身の人間をデッサンするわけではないのです。
よくデッサン会、クロッキー会などが開催されていますがそこに参加している人の中には明らかに違う目的(局部を見たい人など)の人が来ているのが現実です。
私は美術モデルはしませんが(絵のモデルはしないという意味です)、モデルになる気持ちはわかります。なのでその会場にいることに嫌悪感を持ってしまうのです。
もちろん純粋にデッサン力をあげたいという人が大多数なのは知っていますが、どうにもポートレートの囲み撮影会のような印象を持ってしまいます。
私は同じ平面である写真集などを参考にしてデッサンをしています。
最近ではデッサン用の写真などもウェブ上でみかけるようになり、平面のモデルを平面の絵にすることが私の裸婦デッサンの描き方です。
ひとりいる専属の美術モデルさんにもまず写真を撮らせていただいて、そのあとに写真を見てデッサンをするという技法をとっています。
これに関してはモデルさんも了解していることなので誰にも文句を言われる筋合いはないと思っていますし、不純な気持ちの人と一緒に絵を描くよりも一人で絵を描くほうが良いのではないでしょうかとすすめたいくらいです。 |