パーソナリティ障害の　サザエさん症候群　/パーソナリティ障害とアート

パーソナリティ障害の　サザエさん症候群

サザエさん症候群を知っていますか？
日曜の夕方6時半、サザエさんがはじまると憂鬱になり不調になることをいいます。日曜の夕方6時半には翌日のことを考えますね。そう、つまりは仕事のことです。仕事のことを考えながら嫌な気分になっている中、テレビでは楽しそうなアニメがやっている。疾病名とはうらはらにかなりきつい精神状態だと思われます。サザエさん症候群の症状はストレスにより自律神経の乱れからくる身体症状、胃腸障害や動機息切れ等、様々です。
このサザエさん症候群は職場でのストレスを感じている多くの人たちに起こるものですが、パーソナリティ障害の場合この症状が日曜六時半だけではないのです。パーソナルのストレスの原因は生きていることそのものです。なので日曜でなくても、平日でも、何時でもこのサザエさん症候群のような状態になります。
それが毎日起きている間、もしかしたら寝ながらもずっとその症状と一緒にいなければいけません。服薬により多少は軽減されるものの、毎日この状態なので本当に疲れてしまいます。

頑張っても治らない、そんな苦悩を私はアートにぶつけています。
上に展示した絵ですが、これもyuttiの自画像ですね。デッサンに近い描写ですが頭から上が平たくなっています。これはこの絵を描いているときに実際に鏡の中の自分がそう見えたのでそのまま描いています。オイルパスで色を加えていますが、これは実際の肌や髪の色とは違い、その時の感情で色付けをしています。オイルパスでは色の混ぜ合わせをすることが多いのですが、この絵に限っては一つの色で一つの部分を塗っています。塗り絵のような感覚で色を付けています。