心療内科を　初めて受診する人へ　/パーソナリティ障害とアート

心療内科を　初めて受診する人へ

パーソナリティ障害である自身を描いています。珍しく顔が割れていないしありきたりな絵にも思えますね。オイルパスで描いていますが使用している色も少なくシンプルな作品です。

なにかしらの症状が出て、心療内科（もしくは精神科）を受診しようと思ったあなたへのアドバイスです。メンタルヘルス不全の状態の時に、いまの症状を口頭でドクターに伝えるのは非常に難しいです。まず、自分を客観的に見ることができないし、辛さを言葉にするというのも難しいことです。
私はこうして絵を展示することで苦悩を伝えているわけですが、まさか病院やクリニックでいきなり絵を描くわけにもいきませんし、それこそ違う病名がついてしまいそうです。（これはブラックジョークですかね・・）

初診の場合、受付で問診票を渡されると思います。その問診票を活用してください。現在おかれている環境、ストレスの原因、辛さの表現は難しいと思うので頭に浮かんだ単語をそのまま書いてください。たとえば「ゾワゾワする感じ」「自分が自分でないようだ」「蛍光灯の色が変に見える」等、変な文章でも良いのでそのまま書いてください。ドクターはプロです。その単語から症状を読み取りその時点である程度の状態を理解してくれます。
そしてドクターと話すときは自然体で。無理して笑ったり背筋を伸ばしたりしないでください。とにかく苦しくてつらいことを伝えてください。そうすることで必ず今の状態が的確に伝わりベストな治療方法が選択されるのです。

初診のアドバイスとしてもう一つ。ドクターが信頼できないなと少しでも思ったら違うところを受診してください。信頼関係がないと治療の効果は半減します。どのドクターが良いという定義はありません。相性次第なので納得いく医者にあたるまで根気よく探してみてください。